現役栄養士インタビュー(2) 転職して管理栄養士になるまでの道のり

現役栄養士インタビュー(2) 転職して管理栄養士になるまでの道のり

現役栄養士インタビュー

大阪栄養士ナビのインタビュー第7弾をお届けします。

K様インタビュー第二回:転職して管理栄養士になるまでの道のり

第2回の記事では、K様が栄養士を目指して管理栄養士の資格を取得するまでの経緯と
家庭の事情で管理栄養士の就職を一度諦めながらも、管理栄養士の資格を活かせる仕事をしたいと思ったことについて伺いました。

―――今の会社にお勤めの前は何をされていたのですか?

実は2回転職をしています。はじめは、小中高生が通う進学塾で、塾講師として勉強を教えていました。その次は、パソコンや周辺機器のサポートや、パソコン教室の講師として、お年を召した方にキーボードやマウスの使い方から、バリバリのサラリーマンにエクセルの講座を行なっていました。

―――全く違う業種の仕事をされていたとの事ですが、管理栄養士を目指したきっかけはなんでしょうか?

そうですね。きっかけは私が中学生の時に父が病気になってしまったことです。
病気になったら通院して服薬して治す、という考え方が当たり前と思っていたのですが、たまたま本屋に寄った際、食事で病気を治すという本を手にしてみたところ、目からウロコが落ちました。
毎日何気ない食事が人を病気にもさせるし、改善もさせることができるということに感動しました。
試行錯誤しながら父と一緒に試したところ、半年くらいで少しずつ数値が改善し、正常値に近くなり、お医者さんから褒めてくれたことを覚えています。
食事による健康管理の大切さを実感し、そのようなことを仕事にできるのは、管理栄養士という資格であるということが分かり、今の自分が目指すべきものとしてはピッタリだと思い、資格取得可能な大学を目指しました。

―――管理栄養士になるまで、どのような勉強を積まれてきたのでしょうか?

とにかく隙間時間を作りそこで集中することと、授業中に理解を完結させることを徹底しました。
四年制の管理栄養士養成大学に通っていたのですが、単位を取るために毎日実験やレポート漬けで勉強量が半端なく、パニックになりそうだった記憶があります。
また、うちは父子家庭ということもあり、学費や生活費を稼ぐため、アルバイトもしておりましたので、朝は8時に学校へ、帰宅は23時頃という、いま考えるとすごい生活でした。
ただ、バイトや学校は毎日ではないので、休みの日や、授業中にメモや質問をしまくり、通学通勤時間を活かしてそれをまとめるの繰り返しをしていました。
バイトがある日も父が帰る前に作り置きしていたので、必然的に時短料理を覚えることができ、今でもそれは役に立っています。
また、食事時や出かけた時など、普段の生活の中で、学校で学んだことを父に話すということをしておりました。
インプットして理解したつもりでも、理解してもらえなかったり、分かりにくい説明になったりと、自分の理解度の低さに落ち込んだこともありました。
このように、まとまった時間が取れずに何とかして自分なりの学習法を見つけ、反復することで、非常に中身の濃い学生生活を過ごすことができ、なんとか資格試験にも合格することができました。

何かしら管理栄養士の資格を活かせる仕事をしたい、食事の大切さを伝えていきたいという思いは捨てきれませんでした。

―――なぜすぐに管理栄養士の資格を活かさなかったのでしょうか?

公務員栄養士を目指していたのですが、倍率がかなり高く、残念ながら落ちてしまいまして…。
実は家計を支えなければいけない環境で、正直、管理栄養士職の初任給では厳しく、もう少し給料がよいところを探し、学生時代より家庭教師のバイトをしていたことから、得意分野を活かせる学習塾を検討しました。
ただ、何かしら管理栄養士の資格を活かせる仕事をしたい、食事の大切さを伝えていきたいという思いは捨てきれませんでした。

―――その思いを胸に、次の職場ではどのようにして資格や経験を活かしたのですか?

わがままな考えと重々承知の上、入社面談時に志望理由や今までの環境、今後の展望などを当時の面接官に話したところ、非常に面白い考えだと言っていただきました。
当時の社長は、教育と健康産業はこれから伸びるとお考えで、食事の大切さや家族や周りの環境の影響が、学力にも関わるとのことで、塾内で保護者に配布する月2回発行する冊子に、食育コラムを設けてくれました。
また、2ヶ月に一度ほど、食育セミナーということで、塾に通う方だけでなく、地域の方の参加も募り、みなさんの前でお話しさせていただく機会を設けてくれました。
当時の私にとっては願ったりかなったりでした。
私自身も学力と食事の関係性、それを取り巻く環境を整えていくことの難しさを、実践を交えて勉強させていただきました。
ただ、私の家庭環境が変わり、その職場を一旦退職せざるを得ない状況になってしまい、変わってしまった家庭環境に合った職場を探しました。

―――次の職場はどうでしたか?

前回のように管理栄養士としての仕事はありませんでしたが、塾講師の経験を買っていただき、入社から半年後にパソコン教室の立ち上げに関わることになりました。
コールセンターでしたので、幅広い年代の方やダブルワークされている方など、いろいろな方がいました。
また、シフト制だったので、どうしても生活リズムが崩れやすいとのことで、体調を崩しやすい方も多く、個人的に食生活について相談される機会は増えました。
少し体調良くなった、疲れにくくなった、残さず食べるようになった、などの変化の声もいただきました。
中には、ケガを理由に寝たきりになってしまい、みるみるうちに衰弱して、食事が喉を通らなくなったというご高齢の家族がいる方の相談も受けたこともありました。
また、40代で糖尿病を患っていた方もおり、話を聞くと、食生活なんて意識したことなく、好きなだけ食べて飲んでいた、今は後悔している、という方もおりました。
塾講師やコールセンターという異業種の中、幅広い年代の方の、様々な背景や環境、食生活の状況などを見させていただき、改めて、病気になってからの療養や意識も大切だけど、自分らしく元気でいるためには、何よりもしっかり知識を持って、できることを意識して継続していくことの必要性や大切さを痛感しました。
そして、管理栄養士として経験を積むべく、特定保健指導業務ができる今の会社へ転職を決意しました

第3回管理栄養士のお仕事のやりがいと大変さ

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